防風通聖散という漢方薬が、ダイエットに効果が高いというのを聞いたことがありますか?
ダイエットに効果的な漢方はいくつかありますが、その中でも特に効果が高いと評判なのが、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)と言われています。
ネット上でも「痩せた」という口コミが多いですが、実際のところ防風通聖散とはどんな漢方なのでしょうか。
その効果や市販品、副作用など気になる防風通聖散のポイントをご紹介していきます。
防風通聖散を上手く使えばダイエットを加速させ、効率的に痩せる手助けをしてくれるので、その働きや特徴を確認してみてください。
この記事の目次
防風通聖散とは?肥満症に使われてきた医療用ダイエット漢方薬
防風通聖散とは、古くから肥満症の人に処方される漢方で、発汗作用、利尿作用、便通作用などが期待されます。
代謝アップの効果から、公式に医療の現場で肥満症の治療に使われるということなので医学的にも痩せる効果が期待されるわけですね。
防風通聖散は歴史が古い漢方薬であり、古くは身体の熱を冷ましたり便秘の解消を始め、なんとニキビ治療にも用いられていました。
現在はダイエット漢方薬として高い知名度を誇っており、薬局などでも目にすることができます。
クラシエなど各製薬メーカーから一般薬として独自の名称で販売される事もあり、実は防風通聖散だったということもよくあります。
防風通聖散で痩せた!あの有名人の喜びの口コミがこれ!
防風通聖散を飲む事で新陳代謝を高められ、みるみる痩せられたという口コミがTwitterやブログなどで続出しています。
代表的な口コミとしては、劇的なダイエットに成功したアナウンサーの宮根誠司さんのツイートがあります。
宮根誠司さんは、自身のダイエットの際にこの防風通聖散を飲んで効果があったという口コミをTwitterでつぶやいていました。
僕も飲んでますよ。 RT @Ereely: かなり遅れてますが、私は、漢方で2週間で3キロ落ちました。「ツムラの 62番 防風通聖散」という漢方です。新陳代謝をよくするので、運動しているとみるみるうちに痩せました。もうどなたかが、おっしゃったかもしれませんが、おためしあれ
— 宮根誠司 (@miyaneseijidesu) 2010年6月18日
ダイエットの結果として、年齢からは考えられない肉体を取り戻し、防風通聖散の効果を裏付ける口コミを生み出しました。
メタボリックシンドロームにも効果があるそうなので、ポッコリお腹が気になっている方は、この口コミを参考にして防風通聖散を試してみても良いのではないでしょうか。
「漢方薬」である防風通聖散に含まれている成分・生薬
最初にご紹介したように防風通聖散は漢方薬と呼ばれる薬です。
漢方薬とは、いわゆる生薬といわれる自然の材料を使って作られる薬で、身体の機能を高めて症状を改善します。
この防風通聖散では18種類の生薬が使われており、それぞれが様々な成分・効果を持っています。
生薬によっては、他の生薬と一緒に飲むと成分の飲み合わせによって、良くない影響が出る事もあります。
ですので防風通聖散には、 いったいどんな生薬が使われているのか簡単にで良いので、目を通しておいてください。
- 防風(ボウフウ)
- 麻黄(マオウ)
- 大黄(ダイオウ)
- 連翹(レンギョウ)
- 桔梗(キキョウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 薄荷(ハッカ)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 芒硝(ボウショウ)
- 山梔子(サンシシ)
- 滑石(カッセキ)
- 黄ごん(オウゴン)
- 生姜(ショウキョウ)
- 荊芥(ケイガイ)
- 当帰(トウキ)
- 甘草(カンゾウ)
- 石膏(セッコウ)
- 川きゅう(センキュウ)
メインとなる防風や麻黄は、熱を冷まし病気などの原因を発散させる効果を持ちます。
その他、血流を良くする、便通を改善する、余分な水分を除く、などの効果がある生薬をそれぞれ混ぜ合わせて、防風通聖散にしています。
1つ1つに効果がある漢方を組み合わせることで、脂肪の燃焼や代謝の増進へより効果を出しやすく作っているのです。
この防風通聖散の効果は、古くから漢方薬として使われ続けてきた長い歴史が証明しています。
痩せるだけじゃない!多方面からアプローチする防風通聖散の効果
防風通聖散を飲むことで、配合された様々な成分が効果を発揮してくれて、多方面からダイエットにアプローチしてくれます。
中でも痩せるために発揮される効果としては、以下の4つが大きな働きをしてくれます。
- 基礎代謝を高める
- 排便を促進する(便秘の解消)
- 排尿を促す
- デトックス効果
これらの効果を効率的に活用すれば、今までのダイエットでも痩せにくかった人でも、痩せる事に成功しやすくなるはずです。
防風通聖散で得る事ができる効果について、それぞれを紹介していきますので、自分にメリットがありそうかを見てみてください。
身体の熱を高めて基礎代謝を上げ、自然と痩せる体質に!
防風通聖散には飲むことで体温を高め、基礎代謝をアップしてくれる効果があります。
これは身体の中で生薬が働きかけて、「汗をかかせる」効果を発揮してくれるためです。
防風通聖散を飲むと、この発汗により余分なエネルギーを外に出す事ができます。
また、血行を促進する漢方も含まれているため、ダイエット厨二防風通聖散を飲む事で新陳代謝を活性化させる効果も期待できます。
新陳代謝が高まれば、基礎代謝も上がるので、より痩せやすい状態になります。
ダイエットで痩せるためには、摂取カロリー以上に基礎代謝をアップさせて日常で消費するカロリーを増やす必要があります。
まさにダイエット中にうってつけの漢方薬が、防風通聖散と言えるわけですね。
排便の促進による便秘改善の効果
防風通聖散を飲んだ人の口コミとして「便秘が解消してお通じが出やすくなった」という意見をよく耳にします。
実際に防風通聖散の効果効能を読んでみると、便秘に対しての効果が期待できるというように記載されています。
便秘が酷いと体質的にも痩せにくくなり、肥満の原因になってしまうことも。
この便秘を防風通聖散で改善することで、同じ生活を繰り返していたとしても、痩せやすさが大きく変わってくるのです。
これはダイエット中には、ぜひ活用したい効果ですよね。
とはいえ、体質によってはこの排便の促進効果が強く出過ぎてしまい、便秘を通り越してお腹がゆるくなるケースも。
元々お腹が弱い人や、体質に合わない人は、こういった症状が出てしまうこともあり得ます。
もしお腹がゆるくなるなと思ったら、防風通聖散の処方をストップして、お医者さんに相談してみてください。
排尿促進によるむくみの改善効果
防風通聖散の効果の中には、便通を良くするだけでなく、排尿作用を発揮するというものもあります。
要はおしっこを出やすい状態にするわけですが、意外にもこれはダイエットにも効果アリなのです。
尿が出にくい状態が続いてしまうと、身体の中に水分が溜まってしまい、むくみの原因になってしまうことも。
むくみが長いこと続いてしまうと、食べていないのに太る原因にもなり、ダイエットの大きな障害に繋がります。
そんな時、防風通聖散の排尿作用を活用すれば、正常におしっこが出る状態に近づけてくれて、うまくむくみを解消することができるようになります。
また尿を出すだけでなく、新陳代謝を高める効果もあるため汗をかきやすくなり、そこでも上手く体外へ水分を排出すし、むくみ解消に近づけることができるのです。
身体がむくみやすいという場合も、防風通聖散をうまく活用して代謝を高め、すっきりした身体を目指してみると良いでしょう。
漢方のデトックス効果で総合的にダイエットへアプローチ!
防風通聖散はその効果から、4つの方法で身体に溜まった毒を排出してくれます。
- 汗をかかせる
- 便を出させる
- 熱を冷まさせる
- 尿を排出させる
この作用によって、体内の毒素や脂肪を汗や便・尿として身体の外に排出してくれるというわけです。
毒素の排出はダイエット効果のみならず、健康や美肌にも良い影響を与えてくれるので、女性には必見だと言えるでしょう。
便秘の解消にも役立ち、その便によって脂肪分を出してくれるので、ダイエットと便秘の改善に一石二鳥の漢方なのです。
さらに食欲の元になる「グレリン」というホルモンの分泌を抑える、という効果があるので食事の量を減らし肥満の予防に役立ちます。
防風通聖散は内科の病院でも処方してもらえるが…
防風通聖散は医療現場でも使われており、病院に行けば医師に処方してもらうということも可能です。
病院では肥満の治療のために、漢方薬を使う医師が内科を中心に一定数います。
その際に処方されるのは、多くの場合決まっており、ツムラ62番の防風通聖散が処方されます。
このツムラの防風通聖散は、市販の防風通聖散と比較しても有効成分が多く顆粒なので、効果が高いと評判です。
さらに保険が適用された場合には、効果の高いツムラの防風通聖散をかなり格安の値段で手に入れる事が可能です。
とはいえそう上手くいく訳ではなく、防風通聖散の処方には処方箋が必要なので、病院で医師に診断してもらう必要があります。
そうなると通院のための時間が必要となり、待ち時間もかなり掛かるでしょう。
さらには初診料も一緒に請求され、結局は時間を消費して値段も高くつく事が少なくありません。
そしてそこまでして病院に行っても、確実に防風通聖散を処方してもらえるというわけでは無いのです。
基本的には防風通聖散は、肥満症の治療のために病院で処方されます。
この肥満症というのは、ちょっとやそっと太っているレベルでは医師に認めてもらえません。
もちろん、理由をつけて医師に処方をお願いすることはできますが、その場合は健康保険適用外になります。
当然、「ダイエットのために処方して」と言っても通用せず、保険適用外の価格での処方になるでしょう。
病状を偽った場合は違法行為になりますし、処方した医師も同罪となるためリスクが高い方法と言えるでしょう。
防風通聖散を狙って病状で処方してもらうのは、中々難易度が高い方法といえます。
たまたま防風通聖散を処方してもらえれば、ラッキーくらいに考えておきましょう。
防風通聖散は市販薬でも名前を変え、薬局で一般薬として販売中
「防風通聖散」と言われても、なかなか馴染みがないかもしれません。
しかし、実はよくCMなどでも宣伝されており、薬局などで買い物をしていると、よく名前を目にしている漢方なのです。
各メーカーで名前を変えて販売されており、「ナイシトール」や「コッコアポ」といった名前で、防風通聖散が一般薬として薬局で販売されているのです。
ほかにも、防風通聖散の名前そのままでツムラや小林製薬、クラシエ薬品などから販売されています。
この防風通聖散の効果は、古くから使われ続けてきた歴史が証明しています。
このように日常生活にも浸透しており、あまり聞かないからといって心配する必要はありません。
とはいえ、防風通聖散も販売されている商品によって、有効成分の含有量や吸収率など効果の出方はマチマチです。
しっかり防風通聖散の効果を得たいなら有効成分の量が多く配合されており、吸収しやすい特徴の商品がおすすめですよ。
十分な効果を出すための防風通聖散の飲み方
防風通聖散の飲み方は、それぞれの商品によって変わりますが食前・食間のタイミングで飲むのは共通です。
食後に防風通聖散を飲んだとしても、吸収が食べたものによって阻害され、思うように効果を発揮してくれなくなります。
防風通聖散を体内に吸収しやすいように、水かお湯で飲むようにしてください。
基本は1日3回、毎食の前に水と一緒に防風通聖散を飲むと良いでしょう。
【生漢煎】防風通聖散は1回1包なので、決まった量を飲みやすいですし、スティックタイプなので、持ち運びも便利です。
かばんの中に入れておけば、いつでもどこでも防風通聖散を飲めるので、常備しておくと良いでしょう。
寝る前に飲むと防風通聖散の効果が出やすいという話もありますが、基本的な飲み方は食前または食間です。
ただし朝、昼、晩の食事前に1回飲むのを忘れており、かつ夕食から寝るまでの時間が長い場合は寝る前でも食間にあたるので飲んでも大丈夫です。
防風通聖散を飲む際、寝る前というのは1回分の選択肢として考えておきましょう。
副作用は出づらいが… 防風通聖散を飲むときの注意点
防風通聖散は漢方薬ですので、副作用などで身体への悪影響は出づらいです。
とはいえ、その人の体質や飲み合わせによっては、防風通聖散を飲んだ後、良くない影響が出ることもあります。
そういった事態を避けるためにも、飲んではいけない人、避けるべき飲み合わせなど防風通聖散の注意点をご紹介します。
防風通聖散を飲んではいけない人の体質
防風通聖散を飲んで良い人の条件として体力が充実している必要があります。
そのため以下の様な状態の方は、防風通聖散を飲むのは控えた方が良いでしょう。
- 虚弱体質
- 胃腸の調子が悪い
- 発汗が多い
また、防風通聖散の中に含まれている麻黄という生薬は、心臓や血管に少しながら、負担を強いてしまいます。
そのため、以下のような体質の方も、体調を崩す可能性が高いため、防風通聖散の使用は見合わせるべきです。
- 循環器系に異常がある
- 腎臓病、排尿障害、甲状腺異常のある
- 高血圧、心臓病、脳卒中既往
これらの条件に当てはまらない場合のみ、防風通聖散を飲むようにしてください。
飲み合わせ、食べ合わせの注意点
体調などに加えて飲み合わせにも注意する必要があります。
一緒に飲んでしまうと体調を崩したり、具合が悪くなる事も。
下記のような薬を防風通聖散と一緒に飲む際には、少し注意するようにしてください。
- 甘草を含む他の漢方薬
- 交感神経刺激作用のある薬
甘草を含む漢方薬としては芍薬甘草湯などが有名です。
肩こりや腰痛、神経痛に生理痛など、様々な痛みに使われる漢方薬ですので、心当たりがある方は気をつけてみてください。
また交感神経を刺激する薬としては、エフィドリンやテオフィリンがあります。
これらの薬と防風通聖散の併用は注意してください。
その他、他の麻黄剤を使用する際にも薬剤師と相談した方が良いでしょう。
1回に飲む防風通聖散の量は守る
防風通聖散は基本的に1日3回のタイミングで飲むことが推奨されています。
それを忙しくて飲み忘れていたといって、まとめて1日分の量を飲もうとする人もたまにいます。
ですが、1回でまとめて飲んでしまうというやり方は、防風通聖散の用法用量に沿っていません。
このような飲み方をしてしまうと推奨された量を逸脱した過剰摂取になってしまい、下痢などお腹を壊す原因にもなりかねません。
きちんと正しいタイミングで正しい量を飲む事を心がけましょう。
防風通聖散の副作用について
漢方は副作用が少ないと言われていますが、全く出ないというわけではありません。
防風通聖散も、人によっては副作用がでることも。
その防風通聖散の副作用の中でも特に多いのは下痢です。
防風通聖散を飲み始めてから、お腹がゆるくなったという口コミをよく聞きます。
これは便秘解消の効果が行き過ぎてしまったことによるものですね。
とはいえ、下痢が現れるのは体力が落ちているなど、万全でない状態で防風通聖散を飲んだ人に多いです。
基本的に防風通聖散を飲むのは、体力が充実している事が条件ですので、少し体調が悪い場合は飲むのを控えましょう。
そうすれば下痢になるリスクも低く、安心して防風通聖散を飲むことができます。
また、痩せにくい体質の原因のひとつに便秘が挙げられます。
なかなかお通じが出ない便秘に比べ、お腹が多少ゆるいくらいの方が、確実に痩せやすい体質には近づきます。
もし大切な用がある際などは、その1日だけ防風通聖散の使用を控え、終わってから再開するのもアリですよ。
その他にも体質によっては極稀にですが、下記のような症状が現れる事もあります。
- 発熱やかゆみ
- 発疹
- 黄疸
- 褐色尿
- 食欲不振
- 体のだるさ
その場合は、防風通聖散が体質に合わないという可能性があるので、医師に相談してみることをオススメします。
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防風通聖散のダイエット効果まとめ
ダイエットに効果が高いと話題の防風通聖散はいかがでしたでしょうか。
その効果は高く、防風通聖散で痩せたという口コミも、ネットでは数多く見ることができます。
代謝を高めるという効果から運動と防風通聖散の組み合わせは高いダイエット効果が期待できます。
しかし副作用で肝障害になる可能性もあるので、防風通聖散の使用中に何か異変に気づいたら、すぐに服用をやめて病院へ行ってください。
防風通聖散は飲む量が多いほど効果が高くなる、という類の漢方薬ではないので用法用量を守って服用するようにしましょうね。