よくダイエット広告などを見ていると
「脂肪燃焼サプリメント」
などと謳っているものを見かけます。
ですが、どういう仕組で脂肪燃焼をするのか
イマイチ分からずに信用しきれない
というものも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、脂肪燃焼の仕組みを考えて
そこから有効なサプリメントの条件を知る
というアプローチをしてみようと思います。
この記事の目次
脂肪細胞とは
そもそも脂肪とは何なのでしょうか。
お腹などについている贅肉を指して
「この脂肪を何とかしたい」
と言っていますが、その正体を知らない人も多いでしょう。
脂肪は基本的に脂肪細胞の事を指します。
そしてこの脂肪細胞は
「褐色脂肪細胞」「白色脂肪細胞」の二種類があり
それぞれ違う働きがあります。
そこでまず、それぞれの脂肪細胞の働きについて
簡単に特徴をご紹介します。
白色脂肪細胞
こちらの白色脂肪細胞が
一般的に「脂肪」と呼ばれる
贅肉の元になるものです。
食事などで摂取したカロリーの中から
余った中性脂肪を蓄積したものです。
白色脂肪細胞が多く溜まる場所は決まっていて
以下の様な部位によくついています。
- 下腹部
- お尻
- 太もも
- 背中
- 二の腕
- 内臓の周り
この白色脂肪細胞をさらに分類して
内蔵周りにあるものを「内臓脂肪」
皮膚のすぐ下のものを「皮下脂肪」と呼んでいます。
褐色脂肪細胞
一般的な脂肪である白色脂肪細胞の他に
もうひとつ、褐色脂肪細胞というものもあります。
こちらは蓄積されたカロリーを熱に変換して
体外へ放出するという
脂肪燃焼をしてくれる脂肪なのです。
つまり、ダイエットをするにあたって
この褐色脂肪細胞は、非常に重要なものと言えます。
褐色脂肪細胞は生まれた時には約100gほどありますが
年齢ともに減少していき、成人の時には40gほどになります。
加齢によって痩せにくくなる背景には
この褐色脂肪細胞の減少も関係があったのです。
残念ながら、減少した褐色脂肪細胞は再び増やすことはできません。
ですが、その働きを活性化させることはできるので
ダイエット中には褐色脂肪細胞を活性化させ
その働きを高めることが重要です。
褐色脂肪細胞が活発であるほど
エネルギーをより多く熱に変えるため
太りにくい体質になるのです。
ちなみに褐色脂肪細胞が多く存在する部位は
以下のとおりです。
- 首の周り
- 脇の下
- 肩甲骨周辺
- 心臓
- 腎臓
残念ながら下半身には存在しませんので
そちらは筋力の強化でカバーしましょう。
脂肪燃焼の仕組み
脂肪を蓄積する働きと、脂肪を燃焼する働き。
相反する働きをする2つの脂肪細胞があるわけですが
では、どのような流れで
脂肪燃焼が行われるのでしょうか。
一度、その流れを整理してみましょう。
- 日常生活などでエネルギーが消費され体内で不足する
- 脂肪動員ホルモン(成長ホルモンなど)が分泌される
- 褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪を分解するリパーゼを生成
- 血流に乗ってリパーゼが白色脂肪細胞に到着する
- 脂肪分解がグリセロールと遊離脂肪酸に分解される
- グリセロールと遊離脂肪酸が血流に乗って前身の筋肉へ
- 遊離脂肪酸は細胞のミトコンドリアに吸収される
- 脂肪酸はエネルギーとして燃焼される
脂肪燃焼サプリの成分
脂肪燃焼については、
上記のような流れで行われていきます。
ですが、どこかで滞ってしまうと
本来のように上手く脂肪燃焼が行われず
痩せにくくなってしまいます。
脂肪燃焼サプリメントは、その滞りを解消し
本来の痩せやすい状態を作るために
その効果を発揮するのです。
とはいえ、滞りのパターンによって
有効な必要な働きは違ってきます。
そこで、主な滞りの原因と有効な成分について
脂肪燃焼サプリメントを活用できるように
以下にまとめてみました。
脂肪動員ホルモンの分泌
まず始めに、脂肪動員ホルモンが不足している場合。
これは普段運動してこなかった人が
一念発起してダイエットを始めた場合に多いです。
今まで定期的な運動をしてこなかったため
成長ホルモンやアドレナリンといった
いわゆる脂肪動員ホルモンの分泌が弱くなっています。
これは脂肪燃焼の仕組みにおいて
①②の部分で滞っている事になります。
この問題を解消するためには
数ある脂肪燃焼サプリメントでも
以下の様な成分を含むものが有効です。
- カプサイシン:アドレナリンの分泌を高めるトウガラシの成分
- カフェイン:覚醒を促してアドレナリン分泌を高める成分
- オルニチン:アミノ酸の一種で成長ホルモンの分泌を高める
- アルギニン:オルニチンと同様
- チロシン:オルニチンと同様
褐色脂肪細胞の活性化
自分が太りやすいと感じている人の中には
褐色脂肪細胞の働きが鈍い場合があります。
この場合、褐色脂肪細胞を活性化させる成分を摂ることで
しっかりと働く状態に戻して
脂肪燃焼がされやすい状態にします。
こちらは脂肪燃焼の仕組みの中で
③~⑤の部分で滞っているケースです。
この問題が起こっている場合は
以下の成分を含むサプリメントを飲むことで
脂肪燃焼の働きを改善することができます。
- 共役リノール酸:褐色脂肪細胞を活性化する成分
- FPA:青魚に多く、白色脂肪細胞へのエネルギー放散も行う
- DHA:FPAと同様の働き
脂肪の分解~筋肉に届くまで
こちらはミトコンドリアの働きが弱くなっている場合。
脂肪細胞が筋肉へ運ばれますが
そこでエネルギーとして十分に使うことができません。
そのため、サプリメントなどで必要な栄養を摂取して
ミトコンドリアの働きを助け
脂肪燃焼を行えるようにサポートしてあげます。
こちらは脂肪燃焼の仕組みの中で
⑦⑧の部分で滞っているケースです。
解消には、以下の様なサプリメントを選んでください。
- L-カルニチン:脂肪酸をミトコンドリアへ運ぶ手助けをする
- コエンザイムQ10:取り込んだ脂肪からエネルギーを作る
- カテキン:ミトコンドリアを活性化する
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まとめ
脂肪燃焼に役立つサプリメントについて
いかがでしたでしょうか。
効果効能に「脂肪燃焼」と書かれているからといって
どのサプリメントでも効果がある訳ではありません。
今回紹介したような成分が含まれているものを選ぶ事で
科学的にも根拠のある脂肪燃焼の効果が発揮され
十分な燃焼が期待できます。
キャッチコピーだけに釣られて、勢いで選ばず
しっかりサプリメントの成分を確かめたうえで
脂肪燃焼の効果があるサプリメントを選びましょう。